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8月26日(金)午後1時30分から、宮島市民センター3階研修室において、宮島市民センターとの共催で、嚴島神社世界遺産登録20周年記念講演『毛利隆元の嚴島信仰』を開催しました。

講師は、県立広島大学地域連携センター 宮島学センター助教 大知徳子(おおち とくこ)さん。
大知先生は地域内外で著名な先生で、公開講座を始め、宮島や市内小・中学校の授業協力を通じ「宮島学」の推進とともに地域文化の継承者となる人材育成支援にご尽力いただいています。

聴講募集は先着順としましたが、予想以上に多数の申込があり、当日は、残暑厳しい中、島内外から定員である30名の方々にお越しいただき、会場は大盛況となりました。

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あまりの盛況ぶりに、開講前、大知先生からのご挨拶では「地元でご活躍されている方々を前に『釈迦に説法』となりそうで恐縮ですが…」と少々緊張気味でした。

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講演のテーマは、毛利元就の長男・『毛利隆元(もうり たかもと)』の嚴島信仰。

隆元は、父である毛利元就から家督を継いだものの、父より先に他界したため評価されることが少なかった武将ですが、文献資料を紐解き、隆元の人物像を嚴島神社の神職・棚守房顕(たなもり ふさあき)との関係を基に密に紹介するというものでした。

講演では、文献資料を基に構想し考察していく展開でしたが、少々難しい文献の内容でも、女性らしい感性で文献筆者の当時の思いを説明されたのがとても印象的でした。

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当日配布された資料も、宮島に残されている中近世の古文書や建造物など貴重な資料を基に毎日コツコツと作成されていたとのことで、収集資料の緻密さに聴講者の方々も感心されていました。

講演の最後に、大知先生から『毛利隆元の嚴島信仰』を記念講演のテーマに選択した理由についてこう述べられました。

「嚴島神社が世界遺産に至る礎となったのは、平清盛に係る文献が主なものです。
そんな中、謙虚であり、繊細さ、義理堅さ、誠実な人物像が伺える名将隆元に対し、心底ご奉公したいと師旦関係を築いた神職・棚守房顕との営みにより現在の嚴島神社があります。過酷な時代から現代まで文化をつないだことは、人々に勇気を与えるものと感じてほしいため、テーマとしました。」

古の人々による営みに至る心情を感じながら、新たな宮島の魅力を再発掘できた有意義な講演でした。
by miyajima-c | 2016-08-31 10:00 | 文化交流部会

宮島踊りの夕べ

8月17日(水)と18日(木)両日の夜、嚴島神社大鳥居近くの御笠浜(みかさのはま)において、宮島芸能保存会主催「宮島踊りの夕べ」が開催されました。

『宮島踊』(みやじまおどり)は、戦国時代に四国伊予国兵の多くが宮島で溺死し、人々がその霊を慰めるために行った念仏踊りを起源とするもので、毎年8月17日・18日の二日間、宮島で開催される伝統行事の一つです。

踊り場は、中央にやぐらを組み、それを囲んで柵を設けています。
色鮮やかな提灯を灯した中、踊り子はやぐら中央で奏でる三味線、太鼓によるお囃子、『宮島八景』などの唄に合わせ、舞楽から取り入れられたともいわれる踊りで、その周囲をゆったりとしたテンポで優雅に踊り進みます。

なお、この『宮島踊』は、廿日市市の無形民俗文化財に指定されています。

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17日の午前中は、連日続く猛暑の中での準備作業。汗が滴り落ちます。

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「昨年は大雨の中での作業だったけど、今年は天気も大丈夫だろう」と思っていた最中、1日目の開始30分前に突然、大粒の雨が!!!
いわゆる「ゲリラ豪雨」でした。

「せっかく集まってくださった外国人観光客や色鮮やかな浴衣を身にまとった子どもたちのためにも、中止にするわけにはいかない。だけど、雨に濡れ、皆さんが風邪をひいてもいけないし…」

当時の雨の降り方では開催するか否かの判断が非常に難しく、開催自体が危ぶまれましたが、開催時刻の頃に皆さんの想いが通じたのか、天候も徐々に回復し、予定どおり開催するに至りました。

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「宮島踊りの夕べ」のメインは『宮島踊』ですが、『アンパンマン音頭』や宮島特産の杓子を使った『宮島杓子踊り』なども演奏され、幅広く参加できる構成となっています。

その効果もあってか、宮島芸能保存会のメンバーに加え、宮島学園や宮島幼稚園の子どもたち、外国人観光客やライトアップを見物に来た観光客など様々な人が飛び入り参加し、笑顔が絶えない盛大な踊りが繰り広げられました。

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今年は芸能保存会の役割分担も一新され、進行役による英語での案内も加わったことにより、観ていた外国人観光客にも踊りに参加するタイミングがわかりやすく感じました。
特に宮島特産の杓子を使った『宮島杓子踊り』では、多くの参加者から「カチカチ」と杓子から奏でる音色が周辺に響きわたり、とても雅やかでした。

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宮島芸能保存会会長から、無事開催できた安堵の中、「芸能保存会も高齢化が進んでいる中、皆様のお力添えが必要ですが、これからも伝統行事を継承していきたい。」と力強いお言葉で締め、趣のある有意義なひとときとなりました。

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宮島地域コミュニティ推進協議会では、「文化・交流部会」がこの伝統行事を支援し、開催準備や広報周知活動などに参画しています。

これからも伝統行事を継承し、地域の絆を深めていく大切さを実感しながら取り組みたいと思います。
by miyajima-c | 2016-08-31 09:30 | 文化交流部会

たのも船づくり

平成28年7月20日(水)、宮島学園1階会議室で、小学生1~4年生が合同で集い、四宮神社で行われるお祭り、「たのもさん」で使用する「たのも船」をつくりました。

「たのもさん」は、「記録作成等の措置を講ずべき国の無形の民俗文化財」として文化庁長官が選択された伝統行事。

次世代にこの伝統を伝えていこうと、毎年、地域コミュニティ、文化交流部会員の有志により授業の中で作り方を教えています。

今年度は新たに、学園の先生方も昨年度、地域コミュニティで作成した教材(「たのも船のつくりかた」など)を基に「たのもさん」の由来等を学習し、宮島の年中行事は旧暦との兼ね合いが非常に多いこと、たのも船の各パーツには意味があることなど、実はとても奥深い民俗行事であることを再認識し「たのも船づくり」に臨みました。
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船内に乗せる団子人形、装飾用の提灯、船の側面に付ける波模様の飾り、船の名前を大きく描いた帆など、2時間という限られた時間で完成させるため、猛暑の中、宮島学園の先生と子どもたちが一体となって準備しました。
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序盤、何を作ったらいいか1年生は戸惑っていましたが、上級生のお兄さん、お姉さん達、折り紙づくりが得意なことをすぐに見極め、これまで培ってきた「たのも船づくり」の経験を橋渡しするかのように、「提灯づくりをお願い!」と会場から救いの声が響きました。
1年生は、水を得た魚のように早速折り紙を使い、ちっちゃな手で自分の得意な装飾用の折り紙とともに、かわいい提灯を一所懸命作りました。
宮島学園の先生も上級生の想いに負けじと、補助作業に熱が入ります。
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子どもたちは、4つのグループに分かれて作り、4隻の船が完成しました。
それぞれ宮島のキーワードを取り入れた装飾で、特徴豊かな素晴らしいものができました。
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みんなで力を合わせて完成させたこの船は、「たのもさん」で祈祷の後に、海へ流します。

今年のたのもさんは9月1日、ちょうど始業式の夜です。
楽しみですね。
by miyajima-c | 2016-08-03 10:30 | 文化交流部会

宮島踊り練習会

7月28日(木)午後7時から、西連集会所で「宮島踊りの夕べ」の練習会が行われました。

宮島芸能保存会主催の「宮島踊りの夕べ」は、毎年8月17日、18日の2日間、嚴島神社大鳥居近くの御笠浜で開催される宮島の伝統行事です。

当日は中央に組んだやぐらを囲み、『宮島八景』の唄と三味線、太鼓の生演奏に合わせ、その周囲でゆったりとした独特の舞を踊ります。

「宮島踊」は、戦国時代、海難に遭った武将の供養をする念仏踊りとして大鳥居の干潟で踊るようになったのが起源とされており、平成19年、廿日市市無形民俗文化財に指定されています。

近年、高齢化などを理由に唄い手や三味線の弾き手を担う人材育成のため、宮島芸能保存会主催で「宮島踊りの夕べ」事前練習会を数年前から行っています。

踊り手の方々が集まるまでの間は、唄と演奏の練習です。
かなり暑かったにも関わらず、楽器とともに古の音色を奏で、繰り返し練習していました。
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一方、踊りのテンポは一般的な盆踊りよりゆったりとしたもの。
足は3歩進み1歩戻り、舞楽の手が原型ともいわれる手は、左右交互に上下させます。
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間の取り方やタイミングは、太鼓の音がポイントで、「カッ、カッ」(太鼓のふちを叩く音)、「ドン」(太鼓の鼓面を叩く音)と、独特の言い回しで保存会の方々が参加者の皆さんに指導されます。
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ぜひ、練習会で踊りをマスターして、「宮島踊りの夕べ」当日、大勢でやぐらを囲んで踊りを楽しみましょう!

次回の練習は8月4日(木)午後7時からです。
by miyajima-c | 2016-08-03 10:30 | 文化交流部会